『聴きどころ』を公開!
5月6日(火・祝) 住友生命いずみホール特別演奏会
2人のコンチェルト

5月6日(火・祝)開催 住友生命いずみホール特別演奏会 2人のコンチェルト
交響曲第2番「旅こそ我が人生」(J.M.デイヴィッド)の『聴きどころ』を公開!

洗練され、時に大胆不敵な現代的書法に、アメリカや南米の民俗音楽やそこから派生した音楽…ジャズ、ブルース、いわゆる“ラテン音楽“などを巧みに融合させる。J.M.デイヴィッドの魅力を語るとすれば、このような言葉になるでしょうか。
彼の交響曲第1番「悪魔の聖書(ギガス写本)」をShionが演奏したのは2024年4月27日の第154回定期演奏会でのこと。アンコールで演奏した「マーチ・トゥンバオ」も含め、その振れ幅の広さと構築力に舌を巻き、観客の皆様と共に楽しみました。約1年の時を経てこの度、交響曲第2番「旅こそ我が人生」をなんと、日本初演にて演奏する運びとなりました。指揮は第1番を快演に導いた現田茂夫マエストロに、再びお任せします。
今回のテーマは「ビート・ジェネレーション」。アメリカ文学やロックが好きな方には説明不要でしょうが、既存の社会規範や価値観を批判し、新たな文化や思想を生み出した文学運動で、ビートルズやボブ・ディランにも多大な影響を与えました。作家ジャック・ケルアックにより名付けられた「ビート・ジェネレーション」。タイトルの“The Road Is Life”は彼の『オン・ザ・ロード』からの一節です。
曲は『オン・ザ・ロード』を含むビート・ジェネレーションの作家による詩と小説、4つの著作からインスピレーションを受けた4楽章の交響曲です。ビート・ジェネレーションとは切っても切れないジャズの要素を多分に含み、社会や国家に対して疑問を投げかける過激な表現や自然を礼賛する美しいサウンドを織り交ぜながら、持ち前の構築力で濃密な時間を作り上げます。各楽章にはそれぞれアメリカの地名が付されており(ニューヨーク、ニューオーリンズ、コロラド、サンフランシスコ)、作曲者によれば“それぞれ異なる作家とアメリカの場所を背景に、心の音楽の旅を描いている“とのことです。奇しくもこの作品の前に演奏する「ラプソディ」の旅のインスピレーションと繋がるところがあります。
ここまで作曲経緯を語ってきましたが、前提知識がなくともデイヴィッドの作風を「かっこいい!」という感覚で楽しめる作品です。高い技術とアンサンブル力が要求される意欲作となっています。
委嘱団体の1つであるノーステキサス大学の演奏を、YouTubeで聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=uTuvdoPdeaA

日本初演の生の瞬間に、是非立ち会っていただければと思います。会場でお待ちしております。

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