宮川彬良(音楽監督) 第126回定期演奏会に向けた
メッセージ!

指揮・作曲・ピアノを手がける、宮川彬良(音楽監督)から、第126回定期演奏会に向けて、皆さまへのメッセージ!

今まさに、この日演奏するための譜面を書いている。
宇宙戦艦ヤマト2202という、自分が手掛けた映画音楽より「白色彗星」「ズォーダーのテーマ」及び「果てしなき戦い」の三曲である。現在は二曲目のズォーダーを吹奏楽的にオーケストレーションし直しながら、コンサート活動などを行なっている。

みなさん、どう思われますか? 
もう一度言います。わたしは2019年9月22日のオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ定期演奏会のための、その日の準備を、この6月の終わりから始めているのです。そして、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの初代音楽監督として、この日指揮台に登る。
大阪のザ・シンフォニーホールには、正面に立派なパイプオルガンが鎮座している。が、敢えてその電源すら入れずに吹奏楽で演る。
俺に任せろ!俺が書く‼︎という訳です。
どこの楽団に、こんな音楽監督が、こんな指揮者がおりましょうか。
しかしこれを書くには道理がある。納得できる訳がある。
そうです、パイプオルガンはパイプから音を出す。その昔はパイプに風を送るふいご士という職業があったらしい。そのふいご士の有酸素運動によって音を出した。どうやって風を起こしていたかは知らないが、とにかくその風がパイプを巡って音を出していた。そのふいご士の有酸素運動の代わりに使うのが、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの楽士達の横隔膜の運動、に取って代わった。ということです。吹奏楽はとてもパイプオルガン的なのです。
後の成り行きは一緒なのです。そしてパイプオルガンはとても吹奏楽的なのです。
だから書こうという気にもなる。
そんなアイデアを出してくるのが、当楽団の理事であり演奏者である池田勇人、石井徹哉の両氏。共にユーフォニアム 、バストロンボーンという定位置から楽団の未来を見据え、航海をリードしようというお二人です。どうですか皆さん、これこそが「自主運営」の見本じゃあないですか。(イヨッ!島と古代‼︎)
それまでの安住を捨て航海に乗り出した、オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの音を生み出し、次に繋げているのは、楽団員の一人ひとり、音ひとつひとつの熱量なのでありました。
まさに宇宙戦艦ヤマトの世界のようじゃありませんか。

この日は別に、命を目指す吹奏楽ソナタ「ブラック・ジャック」。官能と苦悩、愛欲と抑制の狭間を行き来する「欲望という名の電車」の再認識再演でございます。
それではいざ、体力のもつ限り! 
大人の本気にご期待ください。

作曲家
宮川彬良

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